父の事。
皮膚科に通うさなか、初めての精神科受診に行った。9/30。
先生は品のいい方。少し父にも様子を尋ねるが(父は何かわけのわからないことを言った後、全部わからなくなってしまった、といった)そのあと母と父は診察室から出てもらって私との話。意思の疎通はできますか?と聞かれた。このころはデイさんでももう父が何をいっているのかわからないといわれていた(うちでもそうだ)。父も私たちの言葉が理解できないらしく、話しかけても全然違うことを返してくる。着替えも声掛けだけでは理解できないので、足を上げてほしい時は足をトントンとたたき、腕を通して欲しい時は腕をたたく。椅子に座ってほしい時は椅子をたたく。それを理解するまで数秒かかる(理解できない時も多々ある)。なので着替えも時間がかかるようになっていた。
話は戻って先生とのやりとり。意思の疎通は難しいです。デイさんでもそのように言われましたといった。先生は入院することもできますからね、と言われた。今考えれば1度目の診察で言われるとは、見る人が見ればわかってくれるのだな、逆に言えば、現場経験のない人はどれほど見当違いの対処をしているのかということだ。
そして市役所で精神障害の申請をすれば薬代が無料になるということで、すぐ書類を作ってくれた。のちにその書類を見たが、重度精神障害という言葉に、何とも言えない気持ちになった。
そして診察の終わり際に、血液検査をしますので採血してから帰ってくださいと言われたので、父を採血室に連れて行った。そこでは女性の看護師さん2人。先生の前とは違って態度が偉そう。採血を嫌がり腕を出さない。何とかみんなで手を出させたが、針を刺した瞬間、痛ーい、と言って激しく動く。興奮している。結局採血はできなかった。するとまた!針を刺した看護師さんの首筋を狙ってびんたした!
私と母は、父をたたいた。私は2回父の頭をたたいたので、看護師さんに止められた。
平謝りで病院を後にした。
薬の処方は、詳細は忘れたが、この後いろいろな薬を試してくれることになった。それで父が落ち着けばいいなと思っていたが、なかなかうまくはいかなかった。しかしいつでも入院できますからねという言葉には、ほんとに救われた。